10月, 2011年
歯周病とメタボとの関連性
2011年9月20日に公益財団法人ライオン歯科衛生研究所は、日本大学歯学部衛生学教室・前野正夫教授と共同で行った「歯周病とメタボリックシンドロームとの関連性」の研究で、2011年米国歯周病学会の臨床研究賞を受賞したと発表しました。
今回の研究は、2002年から2006年にわたり、東京に本社がある企業の協力のもと、従業員を対象に行われました。
その結果、歯周病とメタボリックシンドロームには関連性があることを明らかにするとともに、歯周病の予防がメタボリックシンドローム発症の予防につながる可能性を見出したそうです。
配信 Willmake143
虫歯菌、脳出血を助長
2011年9月28日の日経新聞夕刊に虫歯菌が、脳出血の発症リスクを4~5倍高めるという記事が載りました。
虫歯菌に脳出血を促すタイプが存在することを突き止めたのは、大阪大学の大嶋隆教授、浜松医科大学の梅村和夫教授、聖隷浜松病院の田中篤太郎脳神経外科部長らのグループです。
口の中には主に虫歯菌と歯周病菌が存在していて、これまで歯周病菌が心臓病などに悪影響を及ぼすことは知られていたが、虫歯菌の報告はほとんどなかったそうです。
梅村教授は「口内を衛生的に保てば、脳出血患者の再発防止に役立つ可能性がある。菌は母親から子に移るので保菌者かどうかが分かれば、移さない予防策をとることも可能になる」と話しています。
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光る歯ブラシ
2011年9月20日に、テレビ東京系の経済報道番組ワールドビジネスサテライト(WBS)でバトラーミロライト音波振動歯ブラシが紹介されました。
ブラシについたLEDライトで口の中を明るく照らす光る歯ブラシです。価格は3654円。発売しているサンスターの調べによると、歯磨きをしている時に見える範囲というのは限られていて、実際には58%も見えていないんだそうです。
このLEDの白っぽい光によって、歯の小さな汚れがよく見えると歯科衛生士さんが使用後の感想を述べていました。
歯ブラシを本体から取り外して、付属の小型鏡と別売りの歯間ブラシにも取り替え可能です。
小型鏡を使えば99%、歯の状態をチェックすることが出来るとのことです。
サンスターは、介護をする人や歯周病などが気になり始めた30~40代の女性に使ってもらいたいと期待しています。
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R-1 乳酸菌で免疫力アップ
2011年9月19日の毎日新聞や2011年秋号の日経ヘルスプルミエが、R-1乳酸菌にはインフルエンザ感染防止の効果があるという記事を載せています。
今回、疫学調査が行なわれた佐賀県有田町は、人口約21,000人の地方都市。2010年9月7日から翌年3月18日までの約半年間、この町の小中学校に通う全生徒が、R-1乳酸菌を使用した(http://www.meiji-r1.jp/pc/index.html)ヨーグルトを給食などで摂取した結果、小学生ではインフルエンザ感染症が市内全児童1257人中8人、中学生でも647人中わずか2人だったそうです。
周辺地域と比較して、感染率が最大10分の1以下になるという結果が出ています。
インフルエンザシーズンに備えて患者さんや患者さんの家族を守る自衛策として参考にして下さい。
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口の中に手のひらサイズの腫れ物
2011年9月2日の日経新聞夕刊に歯周病の記事が掲載されました。
赤ちゃんからお年寄りまで、日本人の7割が歯周病のなんらかの症状を持っていて、重い歯周病の場合、狭心症や心筋梗塞といった心疾患のリスクが2倍、がん発症リスクも2倍になり、妊娠している女性では、早産で低体重児を産むリスクが5倍高くなるとの報告もあるので口の中を健康に保ってほしいと書かれています。
東京医科歯科大学の和泉雄一教授によれば「上下左右28本すべての歯の歯ぐきがひどく腫れた状態は、口の中に手のひら大の腫れ物があるのと同じ」だそうです。
毎日きちんと歯を磨くことが歯周病予防の大前提ですが、口の中の汚れを洗い流す作用のある唾液の分泌を促すために食後にノンシュガーのガムをかむこともすすめています。
それでも「自力で汚れを完全に取り切るのは限界がある」ので定期的に歯科医院でケアするのが理想的です。
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舌がん
週刊朝日2011年9月9日号の「知って得する! 新 名医の最新治療」で“舌がん”が特集されました。
年間約7000人が口の中にできるがん(口腔ガン)を患い、約3000人が亡くなる口腔ガンの6割を占める「舌がん」は、肉眼で見つけやすいにもかかわらず、早期発見は32%に過ぎないそうです。
口腔がんの主な原因として、たばことお酒が挙げられるが、舌がんだけは、飲酒や喫煙の習慣がない女性や若い人の発症例が少なくなく、合わない入れ歯や凹凸の歯並びなどが舌に当たり、慢性的な刺激が加わると発がんの原因になると書かれています。
早期発見の重要性を説く昭和大学歯科病院口腔外科診療科長の新谷悟先生は、「がんは、歯ぐきにも上あごにもできます。
口の中を指でひと通り触ってみて、違和感やしこりがないかを月に一度確認して、食べる・話すに欠かせない大事な舌を守ってほしい」と述べています。
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