見えてきた老化の正体

2021-09-22

見えてきた老化の正体
見えてきた老化の正体抗老化研究が急速に進み、ある程度健康を維持しながら100歳を超えることや「若返り」が現実味を帯びてきました。
最新のサイエンスで分かってきた老化の正体と制御法を日経ヘルス2021年秋号が取りあげていました。

老化研究の最前線で活躍する慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室の早野元詞先生は、「誰でも毎年1歳ずつ年をとり、加齢は避けられませんが、老化が進むスピードには個人差があります。
最新の老化研究により、その進行スピードを緩やかにして老化現象を抑えつつ年をとることが、近い将来、可能になるかもしれません」と述べています。
海外では、老化が進むスピードには個人差があることを示す興味深い研究が行われているそうです。


見えてきた老化の正体そのうちの一つの研究では、ニュージーランドの約950人を26歳から12年間追跡調査し、38歳時点の生物学的年齢を比較しています。

生物学的年齢の判定材料としたのは、体の代謝能力を表す血糖値に関わる指標のHbA1C、心肺持久力、腎機能を示す数値など18の指標です。
すると、実年齢が同じ38歳でも、生物学的年齢は実際より若い28歳から老化が進んだ61歳まで33年もの差があったそうです。

老化の進むスピードの違いはどこから来るのか。生まれる前から遺伝によって決められているのか。
デンマークの一卵性双生児を対象にした研究などから、老化に対する遺伝の影響は15〜25%で、残りの75〜85%は生活習慣や環境によって変わることがわかっています。


見えてきた老化の正体「つまり、遺伝より、食事や運動などの生活習慣や、光への当たり方などの環境のほうが老化への影響は大きく、自分の努力次第で老化の進行のスピードを緩やかにし、実年齢より生物学的年齢を若く保つことは可能ということです」と早野先生は指摘しています。

これらの研究の結果から、老化のスピードは、遺伝よりも生活習慣や環境の影響が大きいことが分かかります。
祖先が長寿家系でなくても、自分の努力次第で、元気に長生きできる可能性があるとのことです。

配信 Willmake143

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