フレイル健診の義務化

2020-02-16

フレイル健診の義務化
フレイル健診の義務化4月から75歳以上を対象に、従来の健康診断に加えて「フレイル健診」が義務化されます。フレイルとは「衰弱」を意味する言葉ですが、一般にはまだ馴染みが薄い言葉です。
しかし、「フレイルを放置すると死亡率や認知症の発症リスクを増加させるなど、怖ろしい事態を引き起こす可能性がある」という記事が週刊ポスト2020年2月14日号に載っていました。
国内で先駆的に「フレイル外来」を実施する、ふくろうクリニック等々力の山口潔院長は「フレイルは馴染みがない概念ですが、現在75歳以上に急増中で、全国で350万人が該当し、今後も増え続けると考えられています。
決して他人事ではなく、高齢社会の“新国民病”と呼べる症状なのです」と述べています。

4月から「フレイル健診」が義務化されたのは、要介護の“手前”でリスクを判定するためです。
フレイル健診の作成に携わった、桜美林大老年学総合研究所所長の鈴木隆雄教授は、
「フレイル健診といっても、血液検査やレントゲン撮影などの従来の健診項目に加え、医師から15項目の問診を受けるだけです。
問診項目は厚労省主導で作成され、フレイルか否かの判定に役立つ質問が厳選されています」と説明しています。

では、フレイル健診ではどんなことを聞かれるのか。「例えば『半年以内に2〜3?の体重減少はあるか?』という質問があります。
筋肉量が減少していないか、そもそも食事量が減っていないか、などの身体的フレイルの前兆を判定します。
他には『半年前に比べ、たくあん・さきいかなどの固いものが食べにくくなったか?』の質問があります。
これは顎の筋肉や、飲み込む力の衰え(嘔下障害)がないかを判定します。オーラルフレイルの早期発見に役立ち、誤嘸性肺炎の予防になります」と鈴木教授は語っています。聞き慣れない言葉と侮っていると、健康寿命を縮めかねないと記事は結ばれています。


フレイル健診の義務化

配信 Willmake143

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