フレイル予防の食事ガイド

2019-05-04

フレイル予防の食事ガイド
フレイル予防の食事ガイド食事でどの程度の栄養素を取り込むのが望ましいかを示す「日本人の食事摂取基準」が来春、5年ぶりに見直されます。
3月に厚生労働省が示した改定案では、要介護になる手前の状態を指す「フレイル」への対策が初めて盛り込まれると2019年5月2日付の毎日新聞が報じています。

これまでの食事摂取基準は、健康維持と生活習慣病(高血圧症、糖尿病など)の予防を目的に策定されてきました。
2020年版の案は基本方針に「社会生活を営むために必要な機能の維持と向上」を追加し、加齢で足腰が衰えるフレイルの対策に触れています。
改定案は「たんぱく質不足がもっとも直接に、強い影響を及ぼすと考えられる疾患がフレイル」だと指摘しています。
2013年に発表された65歳以上の日本人女性約2100人対象の研究によれば、1日70グラム以上のたんぱく質を取ると、1日63グラム未満の場合と比べてフレイルの率が最大4割減ったそうです。



フレイル予防の食事ガイド2020年版の「日本人の食事摂取基準」策定検討会座長の伊藤貞嘉医師(公立刈田総合病院特別管理者)は、基準改定の狙いについてこう語っています。
「2025年までに団塊の世代は全員、75歳以上の後期高齢者になる。社会生活を営むための機能維持が極めて重要になるため、疾患の前段階の低栄養やフレイル対策を初めて盛り込んだ。
たんぱく質は筋肉の維持に役立ち、糖の代謝や脂肪燃焼にも重要な役割を果たす。高齢者はたんぱく質を食べられなくなると寿命が短くなる。ビタミンDは摂取量が少ないと骨折のリスクが高まる。

2020年版は、集積したデータのエビデンス(科学的根拠)に基づき、栄養学、認知症や生活習慣病、予防医療の専門家らが議論して数値を決めた。
だが、食事は個人の好みに大きく影響し、どれくらい食べられるか個人差もあるので「どういう食事を取れば基準を満たすか」は示しにくい。
そこで、加齢で運動機能が低下する「フレイル」と呼ばれる状態になるのを防ぐための食事ガイドを、厚生労働省が初めて作る。一般向けにイラストや写真を多用して内容を伝える」ということです

配信 Willmake143

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