“耳” が認知症を防ぐ

2018-09-16

“耳” が認知症を防ぐ
“耳” が認知症を防ぐ週刊朝日2018年9月14日号が、耳が遠くなったことを 「年だから仕方ない」 とそのまま放置してはいけないという記事を載せていました。


“耳” が認知症を防ぐ2017年の国際アルツハイマー病会議で、ランセット国際委員会が発表した 「認知症の約35%は予防可能な九つの要因により起こると考えられる。その中では難聴が最大のリスク因子である」 という内容に注目が集まっているそうです。
認知症は現在の医学では根治することができないため、多くの人がその発症を予防したいと願っています。
現段階では加齢性難聴を治す方法はありませんが、補聴器を使うことで聴力を補い、聞こえを改善させることは可能です。

フランスの研究では、補聴器を装用して聞こえを補うことで、認知機能の低下が抑制されたという報告が得られているそうです。
聞こえにくいと感じたら、まず耳鼻咽喉科医、特に補聴器相談医に相談することが大切だと記事には書いてあります。
補聴器相談医とは、日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医の中で、講習カリキュラムのすべてを履修し、認定された医師です。


“耳” が認知症を防ぐ加齢により聴力が衰えるのが「加齢性難聴」です。機能が衰える年齢や症状の程度は人それぞれですが、年をとれば誰にでも起こります。
難聴をそのまま放置すると日常生活における「コミュニケーション障害」や「社会活動の減少」を通じて、様々な不利益に波及するといわれています。
具体的には、うつや孤立、意欲低下(アパシー)、認知機能低下、脳萎縮、虚弱(フレイル)や転倒、日常生活動作(ADL)低下などが問題視されていると記事には書かれています。

また、難聴により情報から閉ざされてしまうために、健康情報も少なくなり、それを使いこなす能力であるヘルスリテラシーも低下します。
愛知医科大学耳鼻咽喉科特任准教授の内田育恵医師は「最近はテレビや新聞、雑誌などで健康や医療に関する情報が頻繁に紹介されています。
これらの情報を選択したり理解したり、自分に活用する能力をヘルスリテラシーと呼んでいますが、難聴者ではこの働きが低いと指摘されています。
医療費支出の増加、要介護または死亡リスクが高まるとさえ言われています」と述べていました。

配信 Willmake143

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