噛むことで動きだす、消化・吸収のシステム
2012-09-10
2012年8月にPHPサイエンス・ワールド新書として出版された「からだに、ありがとう 1億人のための健康学講座」という本があります。そ の本の中で、慶応義塾大学医学部教授の伊藤裕さんが、噛むことで「体に食べ物が入っていくよ」というシグナルが脳に届けられ、その脳からの指令 で、インスリンの分泌を含めた消化・吸収のための準備を体にさせると述べています。
そして、噛めなくなると、体が必要とするエネルギーや栄養が十分にとれなくなるだけでなく、噛むことによるシグナルが届かなくなることで、胃腸系 の働きが衰えてくるので、噛めなくなるということは、寿命にも関係してくるのだそうです。
また脳を刺激して、胃腸系に準備をさせるのに“空腹”はとても大事なことだとも述べています。
配信 Willmake143
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